とき







さん」
「なぁに、ランボ」

名前を呼んで、甘えるようにすり寄って来る。
まだ、本格的な冬じゃないけれど、夜は冷え込む。

さん、暖かいです」
「ランボの方が暖かいよ」
「そうですか?」
「そうだよ」

ベッドを背凭れに、手を繋いで二人で寄り添う。
毛布を被って、引っ付けばストーブもヒーターもいらない。
暖かい体温と、少し早い心臓の音。

「ランボ、緊張してる?」
「もちろんですよ。愛するさんの隣にいますから」
「なにそれ」

変な所でロマンチストなのか少し笑えてくる。
クスクスと小さく笑うと少し拗ねた声が聞こえる。

さん、まだ子供の頃の俺といる感覚でしょ?」
「どうしたのいきなり」
「なんか、からかわれてる気がします」
「そんな事ないよ」

そんなこと、あるわけないよ。ランボ。
じゃなきゃ、こんなにドキドキしないでしょ?
昔のランボは可愛かったけど、今は格好いい。

「・・・・・・・」
「どうしたの、ランボ」
さん、ズルイです」

体温だけじゃない、耳まで赤くなるランボ。

「俺、さんの事好きです」
「うん」
「貴女の事は、俺が必ず守ります」
「うん、ありがとう」
「だから、」
「だから?」
「ずっと傍にいてください」
「こちらこそ」

嬉しそうな顔をして、ぎゅっと抱きしめてくれる。

「ねぇ、ランボ」
「何ですか?」
「明日、焼き芋しよっか」
「焼き芋、いいですね」
「皆も呼ぼうか?」
「ボンゴレや獄寺氏が来たら楽しくなりますね」
「うん、私はランボと二人でも楽しいけどね」
「俺もです」

あつあつの焼き芋を二人で半分コする。
そんな想像をしてたら、キューっとお腹がなって。

さんは昔も今も変わらず、食いしん坊ですね」
「うるさいなー」

ランボにからかわれて、憎まれ口を叩いて。
それでも繋いだ手は離さない。
そんな、暖かい夜。
















(colors様へ愛をこめて!)


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