何でこんな所に連れてこられたんだろう・・
こんなニセモノばっかりの船に・・・






船上ラブロマン







「なんで私が呼ばれたのかしら?」

は一生懸命考えていた。
自分が招待された訳について。

昨年、は青学を卒業した。
卒業後もテニス部にはちょこちょこ顔を出していたが、テニスをしているわけではない。
試合をするだけなら、部員だけでもいいと思うのだが・・・

「しかもこの船・・・・なんでこんなに「ちゃーん!」」
せんぱーいっ」

二つの声にの思考は現実に引き戻された。
声のした方を振り返ると案の定、英二と桃がこっちに向かって走って来ている。

ちゃん、一緒に泳ごーにゃ〜!」
「こんなとろでボ〜ッとしてるより楽しいッスよ!」
「ありがとう、でもそんな気分じゃないんだよね〜・・」
「どうかしたのかにゃ?」
「なんかあったんスか?」
「ううん、何でもないよ。気にしないでね」

ニコッと笑顔で返す。

「取り敢えず、もう少しここにいるから、二人は遊んでおいで?」
「分かった!それじゃーね〜」

来た時と同じように二人はプールの方に向かって行った。
下を見ると、丁度リョーマが二人の餌食になっていた。
下の光景をボーッとしながら見ていると、急に

「あんた、こんな所で何してんの?」

声が掛かった。
少し驚いたがは、声のした方をゆっくりと見た。

「私に何か用?あなたは・・?」
「俺か?俺は、越前リョーガだ」
「越前って、リョーマくんと同じ・・・」
「へぇ〜チビスケを知ってんのか?」
「まぁ、取り敢えずは」

苗字は同じなのに、リョーマくんとは正反対だなと思った。

「それで、私に何か用でも?」
「用なんてねぇよ。ただあんたと話したかっただけ」
「あ・・・」

は、ますます分からなくなった。

どうして、話しかけてきたのか
どうして、ここに居るのか
どうして・・・・・

「おい、あんた名前は?」
「え、あ、名前?」
「俺は名乗ったけど、あんたの名前聞いてないからな」
「あ、ごめんなさい。私は
「へ〜、ね・・・」

意味ありげな表情を見せられ、ドキッとする。
見た目よりずっと大人っぽい表情。
は、恥ずかしくなって目を反らし、下のプールに視線を戻した。



名前を呼ばれ仕方なく、顔を彼に向ける。

「テニス、しようぜ?」
「テニス?私やったことないんだけど」
「別にいいぜ、試合したい訳じゃねぇしな」
「じゃあ何がしたいの?」
「テニス、だよ」

屈託のない笑顔でそう言う。
は、一息吸ってから、分かったと呟いた。

「じゃ、行こうぜ」
「うん」

そう言って、彼の後ろをついて歩く。
ボーッとただ言われるままに歩いていたから、彼が立ち止まっているなんて気が付かなかった。
ボスッと音がして、は我に返った。

「きゃッ、ごめんなさいッ」
「・・・・・」

謝っても無反応で、は恐る恐る彼の名前を呼んだ。

「リョ、リョーガくん?」
「悪ぃ、。時間だ」
「え・・・?時間って?」
「テニスはまた今度なっ」

そう言って、彼は走り去っていった。
は、何が起こったのかよく分からず、しばらくその場に立ち尽くしていた。
他の、青学メンバーが見つけてくれるまで、ずっと・・・・
























ここまで読んでくださり、ありがとうございますv
しかもリョーガ初書きで連載ですか(笑)
映画観て、一目惚れしましたv
初めはなんとも思ってなかったのに、後半で一気にやられました。
かっちょいいリョーガくんが書けたらいいな〜・・・
と、言うか青学メンバーを書くのは初めてです。
映画観てない人は、ご注意を!!
めちゃくちゃネタばれですんで^^;

圭 05/02/07


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