「君は本当に甘いですね」
コツリと冷えたコンクリートの床に足音が響く。
一歩ずつ鳴るたびに、体が震える。
「おやおや、怖いんですか?」
「ぁ・・・・」
オッドアイの瞳に、怯えた自分の顔が映る。
真っ赤な瞳に、体が硬直する。
獰猛な獣に睨まれた様に。
「この日を、どれだけ楽しみにしていたことか・・・」
サラリと髪の毛に触れる指。
それから頬を撫でる。
ゾクリと悪寒が走る。
「い・・・・いや・・・っ」
「涙、ですか」
「や・・・っ!」
暖かく柔らかいモノが目元を舐める。
涙を舐め取られ、カッと頬に血が上る。
「は、離して・・・ください」
「それは無理な相談ですね」
クフフと笑い声が聞こえる。
完全に囚われて、発する声すら震えて上手く話せない。
助けてと叫ぶ事もできない。
赤
と
青
の瞳に囚われて。
「クフフ、君は僕のおもちゃです」
これからずっと、ね。
妖しい笑みを向けられ、舐め取られたはずの涙が溢れだす。
「」
笑みを浮かべながら、名前を呼ばれたのが最後だった。
メモ
キャラソン聞いてたら、こんな感じに。
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