Primal Love







「あぁ、そうかよ!なら勝手にすればいいだろッ?!」

「何よ!シンが悪いんでしょ!」

「俺のせいにするなよッ」

「あー、もういい!シンとは別れるッ!」

「あぁ、それは結構!俺もお前みたいな奴と付き合ってられるかよッ!」

「じゃぁねッ」










そう言って、昔別れた女の子がいる。
名前は・・・
喜怒哀楽が激しくて、けど、笑った顔が好きで、俺からの一目ぼれだった。






喧嘩の理由は本当に些細な事。
けれど、その日に限ってお互い一歩も譲らなくて。
とうとうから別れを告げられた。





その後、あいつの家に行ったけど、誰もいなかった。
激しくなる戦争で、の家族は引越したらしい。
その時初めて、後悔した。
の笑顔も、声も、姿も、とても遠くなったことを。

後悔しても、もう遅かった。














「はぁ・・・」

「どうしたの、シン。朝から溜息ばっかり」

「ルナか」

「悪かったわね、私で」


それから俺は、一人になって。
アカデミーに入学して、ザフトレッドになった。
あの頃のことは、今も忘れられない思い出。



「そう言えば、ミネルバに新しいクルーが配属されるんだって。知ってた?」

「え、そうなの?誰?」

「誰って・・・私も知らないわよ。まだ会ってないんだから」

「なーんだ」

「けど、女の人らしいよ」

「ふーん」



あれからいろんな女の子に出会ったけど、ダメだった。
あの時の事が引っかかって、ろくに恋愛なんて出来なかった。



「あー!もうッ」

「い、いきなり何よー、もうっ」

「シン、ルナマリア」

「「レイ」」

「艦長がお呼びだ」



その声に、はぁと一つだけ溜息をついて、俺は歩き出した。









「今日からミネルバ所属になった、さんよ」

「初めまして、です」

「・・・・・・・ッ!」

「「初めまして」」

「彼女には、CICを担当してもらう予定よ」



こんな事、あるんだ



「ここの設備については、彼らから聞いて頂戴」

「了解しました」



また



「それじゃ、解散」



会えるなんて



「シン」

「・・・・・・・

「久しぶりね」

「あぁ、ひ、久しぶり」








聞きたかった君の声。

見たかった君の笑顔。

今度は、絶対に離さない。













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