・・・起きろ」
「んー、あとちょっとだけー・・・」
「・・・・・」






おはよう







「ん・・・・・・今、何時・・・」
「もう、昼だ」
「え!嘘!?」

勢いよくベッドから飛び起き、時計を掴む。
時間は11時を少し回った所だった。

「あ〜・・・今日もダメだったかぁ」

時計を元に戻して、ガックリと肩を落とす。

「苦手なのか?」
「ん?朝のこと?」

いつの間にか机からベッドに登ってきた之芭が見上げてくる。
小さく頷いて、正座する。

「うん、朝は弱くてねぇ・・・」

あははと空笑いを浮かべる。

「そうか」
「之芭は平気そうだよね?」
「問題ない」

之芭が首を立てに振る。
その姿を見て、溜息をつく。

「羨ましいなぁ」
「そうか」
「そうだよ・・・あ!」
「どうした?」

声を上げた私に、之芭が顔を上げる。

「おはよう、之芭」
「・・・・・・おはよう」

まだしてなかった挨拶をしたら、小さな声と共に殻に閉じこもる。
その姿に小さく笑みを浮かべて、ベッドから降りた。



















メモ
之芭シリーズ第一段


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