ボディガードと無自覚ガール








「ねぇねぇ、君一人?」
「はい?」
「さっきからずっとここに居るよね?」
「そうですけど、何か?」

取り敢えず、返事だけは返す。

「俺ら暇なんだよね。よかったら遊びに行かない?」
「い、いえ、私ここで人待ってるんで」
「またまた〜、本当は違うんでしょ?」
「や、本当なんで・・」

笑いながら腕を掴まれる。

「ちょ、離してくださいっ」
「ね、行こうよ」

腕を引っ張られるその瞬間。

「おい」
「大ちゃんっ」
「・・・・・」
「てめぇ、何やってんだ」
「や、あの・・・すみませんでしたっ」

大ちゃんを見た二人は、可哀想なぐらい青ざめて走り去っていった。

「はぁ、ありがとう。大ちゃん」
、お前もうちょっと自覚持てよ。」
「自覚?何の?」

きょとんとした顔で答えると、チッと舌打ちをして別になんて返事が返ってくる。
自覚・・・何の自覚だろう。

「ほら、帰るぞ」
「あ、ちょっと待ってよッ」

私は、先に歩き出した大ちゃんに早足で駆け寄った。
大ちゃんは、自分で考えろの一点張りで。



帰宅後
ナンパに会った話を広海お兄ちゃんと、陽一お兄ちゃんに話したら

、もうちょっと自分を自覚しろ」
「ったくお前は本当、鈍くさいよな」

なんて、言葉が返ってきた。
自分を自覚・・・何で?
考える私に、陽一お兄ちゃんは盛大な溜息をついた。





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