未来を見つけて 08







ちゃん・・・?大丈夫?」
「大丈夫ですよ・・・・たぶん・・・」

翌日、殆ど寝ていないは、目の下にクマを作っていた。
お陰でプログラムは、あと少しで完成できるところまできていた。

「その顔でドクターに会ったら、たぶん強制連行されるよ?」
「会わなきゃいいんでしょ?大丈夫!足には自信あるから!」
「ん〜まぁ、頑張ってッ」

苦笑いをしながらにエールを送る。

「じゃあ、私行きますね〜」
「気をつけてねッ」
「はいッ!」



























さん」
「分かってる!クマのことでしょう?」

朝から散々色んな人に言われたからと、は城が話すのを遮る。

「いえ、そうじゃなくて・・・・」
「なんだ違うの?じゃあ用件は?」
「これ、野田さんが見て貰えって」

そう言って手渡されたフロッピーを受け取る。
コンピューターに読み込ませると、中には名無しのファイルが一つ入っていた。

「・・・城、野田さん呼んできて」
「分かりました」

数秒後
城と共に野田がやってきた。

「フロッピーどうだった?」
「中には名無しのファイルが一つだけでした」
「怪しいな・・・」
「どうします?開けますか?」
「取り敢えず、隊長に話してみる」

そう言ってインカムで話始める。
その数分後、岩瀬を連れて石川がやって来た。

「すみません、不審ファイルがあったので」
「どのファイルだ?」
「これです」
「開封は?」
「してません」

そうかと短く言って、画面を見つめる。

「このフロッピーはどうしたんだ?」
「今朝、ココ宛に送られてきたそうです」
「ウィルスが入っているかもしれないな」

難しい顔をして周りが考え込んでいる中、ふとが話し出した。

「たぶん、これには入ってませんよ」
「どうしてだ?」
「こんなあからさまな事はしませんよ、ジャンは」
「ジャン?」
「ジャン・リー。R-]を作り出した張本人です」
「それじゃあ今回のも・・・」
「恐らくは」

石川はそれを聞き少し考えた後、開封してくれと言った。

「分かりました」

カチカチッとクリックする音が聞こえ、ファイルが開いた。
中には、犯行声明と思われる文章が入っていた。






JDGの諸君、初めまして。

今日は君たちにいいものを持ってきた。
それは今日の夕方5時に送られる。
楽しみにしてくれたまえ。








「今日の夕方5時って・・・」
「あと8時間後ですね」
、プログラムは」
「後少しで完成です。8時間後でしたら余裕ですよッ」
「なら、悪いが頼んだ」
「はいッ!」

は作りかけのプログラムの続きをはじめる。
自分のパソコンとコードを繋ぎ、移しかえる。


「なんですか?岩瀬さん」

は画面を見つめたまま、岩瀬に返事をする。

「無理はするなよ」

労いの言葉と共にポンと頭を軽く叩かれる。
その言葉に、画面から目を離し岩瀬を見る。

「大丈夫ですよッ!ここのコンピューターは私が守りますからッ」

笑顔でブイサインを出す。

「なら、安心だな」
「はい!」

ニッコリ笑うに岩瀬は安堵する。

「岩瀬!行くぞ」
「はい!」
「じゃあ、頑張れよ」

シュッと音がして二人がコンピュータールームを後にする。













残り時間は後8時間
























04/11/08 (06/11/19 加筆修正)



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