未来を見つけて 05







がJDGに来て、1ヶ月が経ったある日のお話




ーーッ」
「おはよう、本木」
「はよっ!お前今日仕事終わってから空いてるか?」

に駆け寄り、挨拶もそこそこに本木が尋ねてきた。

「まじで!?」
「本木がをお誘い?!」
「なんかあるんじゃねぇのか?」

周りの隊員達は、ひそひそと耳打ちしながら、話の続きを聞いていた。

「今日?空いてるけど」
「なら、俺の相手してくれ!」
「相手って、なんの?」
「トレーニング!それ以外に何があるんだよ?」
「あはは、だよね〜っ!本木だし」

本木は笑うを見て、不思議そうな顔をしていた。
ひとしきり笑った後、はオッケーと返事をした。

「よし!じゃあ、トレーニングルームでな」
「O.K!」















「遅くなってごめん!」
「いいって、俺もさっき来たとこだし」
「それじゃ、始めよっか」
「おう!」

トレーニングルームには思いの他、人がいた。
組み手をしてる隊員や、トレーニングマシーンを使っている隊員。
準備運動もそこそこに、二人は向かい合った。

「ところで、何するの?」
「だから、俺の相手」
「えっ、もしかして相手って・・・・」
「そう!手合わせしようぜ!」

気合を入れながら本木が叫ぶ。
その声にトレーニングをしていた、他の隊員も何だ何だと集まってくる。
まさか手合わせだと思わなかったは少し考えた後、私でよければと快く返事をした。
の返事で、周りの隊員達も声を上げる。

「本木なんか、叩きのめしてやれー」
「まかしてよっ」
「本木、負けんなよー」
「おうよっ」
「それじゃぁッ!」
「!」

言い終わるのと同時に、は足払いをする。
不意打ちを食らった本木は、うおッと後ろに倒れそうになる。
その隙を狙っては掴みにかかる。
そうはいくかと、体勢を立て直した本木が反撃する。
お互いに間合いを取りながら攻撃をしかける。

「へ〜結構やるじゃんっ」
こそっ」
「でも、私が勝つからね〜ッ」
「それは、俺の台詞だ!」

激しい攻防が繰り返される。
それでも、勝負がつく時はくる。
それは、一瞬の出来事だった。
ダンッと大きな音がして、が本木を倒す。

「ッ!・・・・」
「これでも、まだ続ける?」
「・・・・・・・・・くそォッ!」
「えへへ、私の勝ちだね〜」
「だぁーーー!悔しい!」

本木の上からどき、タオルで汗を拭く
同じくタオルで汗を拭きながら、頭を抱え叫ぶ本木。

「でも、本木も強かったよ」
「・・・・・・・・」
「何とか勝てたって感じだったし」
「んな慰めいらねよーー!」
「慰めてないよ、本当の事だし」
「くそーー、ッ!今度こそ倒してやるからなッ」
「いつでも受けて立つよ〜」

そう言いながらは、隊員の間をぬって、シャワールームに向かった。


























04/11/01 (06//11/19 加筆修正)



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