未来を見つけて 03







ケガを手当てしてもらう為、はマーティと医務室にいた。
医務室に向かう途中、マーティにしつこいくらい説教を聞かされた。
昔からマーティはの事となると、うるさかった。
それは、を心配してのことだが・・・・









「出血の割りに傷は深くないようだな」
「あ〜あ、お気に入りのブラウスだったのに・・・」
っ」
「はいはい、分かってますよ」
「まったく・・・堺先生ありがとうございました」

マーティはペコッとお辞儀をする。

「今度からは気を付けるんだな。ところで、お前さんは・・・」
「あ、ロスから転属してきたです!」
「君が、ロスからの。こちらこそよろしく。外科医の堺だ」

はペコッとお辞儀をし、ありがとうございましたと笑顔で告げた。

「また、何かあったら来なさい。くれぐれも無茶はせんようにな」
「はい!失礼します」
「それでは」

立ち上がり、マーティと共に医務室を出て行く。





「やれやれ、またにぎやかになりそうだな」
























手当てを済ませ、玄関ロビーで待っていたのは石川と岩瀬だった。

「初めまして、ロスから転属してきたです。これからよろしくお願いします」
「こちらこそ、隊長の石川です」

差し出された手をは握る。

「久しぶりだな、
「岩瀬さんも元気そうで何よりです」

ニコッと笑いながら、握手をする。

「マーティ、迎えに行ってもらって悪かったな」
「いいえ、構いませんよ。じゃ俺は仕事に戻ります」
「あぁ」
「マーティありがとう!またあとでね」

ブンブンと音がしそうなくらい手を振って、見送る。
そんなの姿にため息をしながら、その場を立ち去る。

「元気なところは相変わらずだな」

そう岩瀬に言われ、二人に向きあう。

「元気だけが取り柄みたいなものですから」
「元気なのはいいが、無茶はしないでくれよ。って言ってももう遅いみたいだが」
「あはは、すみません」
「そのケガはどうしたんだ?もしかしてさっきの」

は、さっきの出来事を二人に話した。

「って事があったんです」
「そうか、到着そうそう災難だったな」
「自分の不注意でしたから」
「にしても・・・・スカートでとび蹴りはないんじゃないか?」
「咄嗟だったんでつい」

呆れる二人を見ながら笑う

「ケガもあるから、取り敢えず明日から仕事をしてもらう」
「はい!」
「今日一日は安静にしてるように。じゃあ、寮に案内するから」

寮に向かおうとしたその時

ちゃーーーんっ」
「ん?この声は」

は呼ばれた方を振り向く。
そこには、走ってくるアレクの姿が見えた。

「アレクさん!」
「はぁい、久しぶり!」

走ってきた勢いでギュッとを抱きしめる。
それに動じず受け答えする

「久しぶりですアレクさん!元気でした?って見れば分かりますか」

も抱きついてきたアレクを抱き返す。
周りから、どよめきや好奇の視線が二人に注がれていた。

「おい、アレク。離れろ」
「なんだよ岩瀬、久しぶりの再会を〜」

一旦は離れたアレクだが、すぐに後ろからを抱きしめる。

「アレク、今日非番じゃなかったか?」
「そうです!でも、ちゃんが来るって言うんで来ちゃいました」

ヘラッと笑いながら言うアレクには、相変わらずだねと笑う。
和やかに話している途中、石川のインカムが鳴った。

「・・・・・分かった、すぐ行く」

そう言って、インカムを切る。

「アレク、悪いがに、寮と館内の案内をしてやってくれ」
「いいですけど、何かあったんですか?」
「また、後で話す。行くぞ、岩瀬」
「はい!それじゃあ、大人しくしてるんだぞ」
「は〜い」

渋々返事をし、二人を見送る。

「それじゃあ、行こっかっ」
「はい!」




アレクに館内を案内してもらい、寮に着いたのは辺りが暗くなり始めてだったとか・・・



















04/10/27 (01/11/19 加筆修正)



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