ものすごい短気で怒りっぽくて、すぐに怒鳴るけど。
それでも、私の大好きな人。








L O V E Y O U









「イザークー」
「なんだ」

悲しい戦争が終わった。
長かった戦いも、漸く幕を閉じた。

「平和だね」
「そうだな」

今はイザーク邸の庭。
暖かい光が、私達を包む。
ゆっくりした時間が流れる。
この時間の為に私達は守り、そして戦ってきた。

「お疲れ様」
「はぁ?いきなりなんだ」

分からないという顔で、読んでいた本から目を上げる。
澄んだ蒼い瞳と目が合う。

「今までお疲れ様」

「イザークのお陰で、私は今ここにいるから」
「お前は俺が守る。そう約束したからな」
「うん、ありがとう」

フンッと偉そうに視線をまた本に向ける。
照れているのだろう。顔が少し赤い。

「イザーク」

コテンと彼の肩に寄りかかる。
暖かい日差しと安らぎに、睡魔がやってくる。

「おい」

イザークが声を掛けた時には、寝息を立てていて。

「まったく、いつまでも子供だな」

子供扱いした様な言い方。
けれども見つめる瞳はとても優しいもので。

「ここまでこれたのは、お前がいたからだ。いい加減気付け。このバカ」

こんなこと面と向かっては言えないがな。と一言付け加えてイザークはまた本に目を戻した。





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