ジャスパードール











「大丈夫?」
「・・・・・・」
「あの・・・」
「お前は誰だ」

第一声はとても冷たく感じられた。

「私?私は。貴方は?」
「・・・・・」
「あの、」
「答える義務はない」

第二声には拒絶のいろ。

「怪我、大丈夫?」
「問題ない」
「けど、服が破れて・・・・」

破れた服から覗く腕を見て、息が止まった。
血は流れていない、かわりに肌のしたには沢山の配線。

「あの、貴方は人間じゃないの?」
「俺は、ジャスパードール。造られた存在」
「ジャ、ジャスパードール?」
「・・・・・」

傷口を隠すように腕で遮る。
それを見た私の体が勝手に動く。

「なんだ」
「ちょっとだけ、ごめんなさい」

腕に巻いていた布をとり、彼の傷口に巻きつける。

「なんのつもりだ」

怪訝そうな声。

「造られた存在かもしれませんが、あなたは怪我をしてるんです」
「・・・理解不能だ」

巻き終えると、手を離す。
巻いてる時に感じられた体温。それはまぎれもなく彼の体温。

「あの、名前を聞いても?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・ジェットだ」
「あ、ジェットさん?」
「・・・・・・」

沈黙の後、そう答えた彼は少し困惑していた。

「ここにタナトスの気配は感じない」
「用がないなら、俺は行く」
「あ、はい。ありがとうございました」

顔を上げると、また彼の怪訝そうな顔。
そして、無言のまま立ち去っていった。














「なんだ、あの女は」
、そう言っていたな」
「この布・・・・・・やはり理解不能だ」












メモ
どうやって、恋愛に発展させていけばいいのか・・・
難解です。


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