焦って、焦って。
それでも結果が出なくて。
それでまた焦って。
正直、そろそろ限界だった。


「イザーク?」

アカデミーで一番大きな木の下に腰掛ける。
座った途端、鋭い声が私を呼ぶ。

「・・・・・なんだあれは」
「大丈夫、大丈夫。何とかなるよ」

途端に眉間に皺がよる。

「本当にそう思ってるのか?」
「うん、思ってる」

「何?」
「何があった」

彼の口からこんな言葉が飛び出てくるとは思わなくて。
作っていた笑顔が剥がれ落ちる。

「だ、だから、大丈夫だって」
「・・・・・・」
「ほ、本当に・・・・・・つっ」
「嘘付け」

膝を抱えて、顔を埋める。
イザークが変に優しいから、我慢が出来なかった。

「この馬鹿ッ」

ドカリと隣に座る。
触れた腕からイザークのぬくもりを感じる。

「・・・こういう時は、優しく・・・しないでよ」
「じゃ、俺に心配させるな」
「・・・・・ごめん」

ズッと鼻を啜って、顔を上げる。
そして、眉を寄せたまま、私の頭を乱暴に撫でた。





















メモ

色々ありますよね。
色々。



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