-------------------------------------------------初めてクリスマス












「武くん」
「お、。なんだ、どうした?」
「最近何か欲しいものない?」

もうすぐクリスマス。
二人で初めてのクリスマスを祝うべく、まずはプレゼントと軽く探りをいれてみる。

「欲しいものなぁ・・・・身長?」
「・・・物理的に可能なものにしてください」
「ハハッ、冗談だって。んー・・・特にないかな」
「本当?」
「あぁ、って何でそんな事聞いてくんだよ」

可笑しそうに笑いながら聞いてくるって事は、まだ大丈夫。
ってか、もうすぐクリスマスって事すら忘れてるんじゃ・・・

「内緒」
「なんだよそれ。じゃ、は何が欲しいんだよ」
「え、私?」

聞かれるとは思ってなくて、少し考え込む。

「欲しい物・・・・・今の所ない、かなぁ」
「なんだ、も一緒じゃんっ」
「意外に欲しい物ってないもんなんだねぇ」

だろって楽しそうに言う。
そんな姿を見てれば、こっちも笑顔になる。

「エヘヘ、そうだね」
「あぁ。ところでクリスマスはどうするんだ?」
「クリスマス?」
「だから聞いてきたんじゃねぇの?」

鋭い彼。
いつもは分ってるのか分ってないのかそれすらもよく分らないのに。
こんな時だけ鋭いなんて。

「クリスマスは二人で過ごそう」
「おう、いいぜ」
「二人でケーキ買って食べよう!」
「ハハッ、了解」

意気込んで告げたからかな。
また武くんが笑い出した。

「それでね、」
「ん?まだ何かあんのか?」

可笑しそうに聞いてくるから、ちょっと意地悪して。

「クリスマスには私をあげる」
「・・・・・・・・・、それは反則だろ・・・」

数秒後、少しだけ赤くなった彼。
その姿を見てしてやったりと笑った。

「ま、もらえるもんは貰うのが一番だからな。覚悟しろよ?」

ニヤリと笑みを浮かべた彼に言ったのを後悔したのは、言うまでもなく。
クリスマスまでに私以外のプレゼントを考えなくちゃ!






















メモ

青春の一ページ!


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