SG初出場

優勝戦

どうしよう・・・心臓が口から飛び出そう・・・




初めての優勝戦








「あぁ〜ッ、どうしようぅ」
ちゃん、ちょっとは落ち着いたら?」
「く、櫛田先輩ぃ〜」

SG初出場でまさか優出できるなんて、正直思ってなかった。
いや、もちろん目標は優勝だけど。
私の実力じゃ、もう何年か先だと思ってた。
それが、今目の前に迫ってきている。

「そうだ、ちゃん、お昼はもう食べた?」
「まだです・・・」
「私もまだだし、一緒に食べよ」
「あ〜・・でもあまり食欲が・・・」
「だーめーよ!ただでさえ軽すぎるんだから!しっかり食べないと」
「うぅ・・はーい・・」

ヨロヨロと、壁にぶつかりそうになりながら、食堂に向かう。
優勝戦まであと何時間。
今からこんな状態で、大丈夫かなとか考えながら。
覚束無い足取りで食堂の入り口に来た時、誰かとぶつかった。

「あ・・・・」
ちゃん?」

足から力が抜ける。
上手く体が支えられない。
ストンと何かが落ちたような感じ。

ちゃん?どうしたの?」
「あ・・・何でもないですっ、すみません」

グッと足に力を入れるけど、思うように力が入らない。
どうやって立ってたっけなんて、パニくる頭で考える。
もちろん、普段そんな事を考えながら立っているわけじゃない。
どれだけ考えても、答えなんて見つかるはずもなく・・・
櫛田先輩の手を借りても、立てそうになかった。

私が、自分の情けなさに泣きそうになった時だった。
後ろから声がした。
振り返ると、



大先輩の榎木さん

何かと面倒を見てくれる浜岡さん

同期の波多野くん




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