「今日はランボ来るかな」

今日だけは会いたい。

だって、今日は。









---------------------------------------ドリーミンクリスマス










「って、そううまくいくわけないよね」

ぐっすり眠るランボを見て、苦笑いを浮かべる。
少しだけ期待してただけに、その分のショックが胸に圧し掛かる。

「プレゼントだけでも渡したかったのにな」

作ったのは、手編みのマフラー。
我ながらべタだなと思ったけど、冬にあの姿のランボは見てて寒い。
だから、風邪を引かないようにと思って作った。

「だけど、もう12時だ」

コチコチと鳴る時計の音に、軽く溜息をつくと明かりを消して布団に入る。
プレゼントは机の上に置いて、ついでにカードも一緒に。
数分も経たない内に、眠気はやってきて。
私を夢の世界に誘った。













この日、珍しく私は夢を見た。
ランボと一緒にいる夢。
彼の首もとには私の編んだマフラー。
牛柄でお世辞でなく似合ってる。

「ありがとうございます、さん」

そう言って、優しい彼は頬にキスをくれた。

「俺からのクリスマスプレゼントです。受け取ってください」

渡されたのは、シンプルなネックレス。

さんに似合うと思って、あぁ、やっぱりお似合いだ」

嬉しそうに笑うから、なんだか恥ずかしくなってきて。

「子供の俺じゃ貴女を守れないから、俺の代わりです」

少し申し訳なさそうにする彼に、首を振る。

「おっと、時間だ。さん、また会いましょう」







「ラ・・・・ンボ」

自分のその声に、目を覚ます。
辺りはまだ薄暗い夜の中。

「ランボ?」
「んー・・・そのたこ焼きはぁ・・・・ランボさんの・・・・」
「ランボ、何でこんな所に」

下で寝てるとばかり思ってたのに。
布団を掛けなおそうとした時、シャラリと首をつたうもの。





「え・・・これ」





夢の中でランボがくれたもの。
驚いて、机の上を見る。













遅くなってすみません。

貴女の傍にいれない俺の代わりに。










「何よ、ランボったら・・・」

なくなっているプレゼントの代わりに、シンプルなカード一つ。
嬉しくて笑ってたら、涙も一緒に出てきて。

泣き笑い。

「ランボ、ありがとう。大好きよ」
「・・・ランボ、さんもー」

小さく呟くと、寝ぼけたランボの寝言が聞こえて。
起こさない様に、小さく笑った。

























メモ

一日遅れのハッピークリスマス!
最後はやっぱりランボでした。


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