神様なんて大嫌い!
「あー・・・・だーるーいー」
止まらない咳と鼻水。
体を襲う倦怠感と悪寒。
極めつけは38℃を超える熱。
「ちゃんと管理してた筈なんだけど・・・」
独り言を呟きながら、は布団を被り直す。
シュッという音と共に、部屋の主が帰ってくる。
「、大丈夫か?」
「・・・・西脇さん」
今朝出た時とまったく変わっていないに苦笑する。
「ご飯は何か食べた?」
「岸谷さんが作ってくれたお粥を・・・」
「そうか」
笑みを浮かべ、西脇はベッドに腰掛ける。
「折角のクリスマスなのに、ごめんなさい」
申し訳なさそうに、布団の中から謝る。
そんなの頭を撫でる。
「別にいいさ。それにクリスマスは明日もあるだろう?」
「明日も熱があったら・・・・?」
「大丈夫、治るさ」
「・・・・本当ですか?」
半信半疑の声を上げる。
小さな笑い声が響く。
「治ったら、ツリー見に行きましょうね」
「あぁ、分かった」
嬉しそうにあれやこれやと話しているを、西脇はギュッと抱きしめる。
「に、西脇さん!?うつりますよ!」
「の風邪なら大歓迎だよ」
「な、何言ってるんですかッ。ダメですよ!」
真っ赤になりながら反論するが可愛らしくて、クスクス笑う。
「悪かった。今日はここまでだな」
スッとから離れる。
「明日のために早く寝ろよ?」
「はい、お休みなさい」
は嬉しそうに笑い、ゆっくり目を閉じる。
やがて、聞こえる規則正しい寝息。
その瞼にキスを一つ送る。
「メリークリスマス、」
04/12/16 (06/11/19 加筆修正)
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