おかえりなさい、会いたかった。
「やっと君に会えたな」
「待たせすぎです!私がどんな気持ちだったか」
「すまない」
謝罪の言葉よりも優しい瞳。
弱い涙腺のお陰で、少しずつ視界がぼやけてくる。
「最後に見た時と同じだな、君は」
クスリと聞こえた声に、もうだめだった。
「グラハムさん!」
今度こそ空に奪われないように、強く抱きしめる。
「これはこれは、熱烈だな」
「・・・・・会いたかった」
「・・・私もだ」
「もう、どっか行かないで」
「君を置いてなど無理な話だ」
そう言って四年前、最後までガンダムに拘っていたのに。
何を言っても、ガンダムを追いかけて行ったくせに。
「・・・その言葉はもう信じません」
「そうか・・・ならば、これならどうかな」
顔を上げさせられ、仮面に覆われた瞳を見上げる。
「愛している」
真剣な表情にドクンと心臓が高鳴る。
「朝から晩までと一緒にいたい」
「・・・・それ・・・って」
「私と、結婚してほしい」
優しく微笑む顔。
涙を拭う指。
胸に響く声。
あぁ、幸福すぎて、涙腺がおかしくなってしまった。
「はい・・・・!はい、嬉し・・ですっ」
次から次へと溢れる涙は、彼の軍服に吸い込まれていく。
「やはり、君は変わっていない」
「・・・グラハムさん、だって・・・変わってない」
ガンダムから受けた傷痕以外、何も変わっていない。
それがどれだけ嬉しくて、どれだけ安堵したか。
彼は、分かっているだろうか。
「グラハムさん」
「何かな」
「本当に、生きていてくれてありがとう。愛してます」
「あぁ、ありがとう」
一瞬少し驚いた顔をした後。
私の大好きな笑顔を見せてくれた。
メモ
第一話からありがとう!!
会いたかったよ、大好き
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