place in the sun. 6





「お姉さま・・・どうかご無事で」

お姉さまが行方不明になって、早3日。
ザフトからは一向に連絡がなく。
お父様も難しい顔をしている。

「通話も届かない所にいらっしゃるの?」

お姉さまにもらったハロで通信を試みる。
けれど、返事は一向に返ってこない。

様」

部屋の扉をノックする音。
立ち上がって、開ける。

「どうされましたか?」
「アスラン様から通達がございます」
「アスランさんからっ?!」

渡された手紙。
間違いなくアスランさんの字。
震える手で、中を確認する。

「・・・・お姉さま・・・よかった!」
様!?」
「お姉さまが、ザフト艦に保護されたとの事です」
「それは、よかったでございますな」
「はいっ」

嬉しくて、嬉しくて。
涙が手紙を濡らす。



お姉さまが生きていた。



涙を流すには十分な理由。

「明日。お姉さまにやっと会える」

この3日間生きた心地がしなかった。
食事も喉を通らず、眠れぬ日が続いた。

「ありがとうございます。アスランさん」

手紙にお礼を告げて。
私は、久しぶりに眠りについた。


















「ただいま、
「ラクスお姉さまッ!」
「あらあら」

玄関でドアを開けるお姉さまの声。
出かけて行った時と変わらない笑顔。
涙が止まらなかった。
階段を走り下り、お姉さまに抱きつく。

「お姉さま、ご無事で何よりです・・・ッ」
「心配かけてごめんなさい、

私を受け止め、優しく髪を撫でてくれる。
優しい手。

「そうですわ。に会いたい人がいらっしゃってますわ」

涙を拭い、お姉さまから離れ外を見る。

銀髪の髪。私の婚約者。

「イザークさん・・・っ」

驚きに目を丸くする。

「・・・あのお姉さま、何故」
「私を連れてきてくださったのは、彼ですわ」
「イザークさんが?」
「えぇ」

門前に止まっている車に足を向ける。
今日は、私服ではなく軍服を着ている。
赤色の軍服。

「イザークさん・・・あの」

私に視線を向けた瞬間、彼の顔が歪む。

「お前・・・・・ちゃんと寝てるのか?」
「え、あの・・・昨日は寝ましたけれど」

何か気に入らなかったのか、見る見るうちに目尻がつり上がる。

「あ、あの・・・」
「俺にそんな顔を見せるぐらいなら、寝ろ。あとちゃんと食え」

ビシッと顔の前に指を突きつけられる。
視線と言い方は厳しいけれど、私を心配してる事には変わりなくて。

「ありがとうございます、イザークさん」
「次に会う時は、もっとマシな顔色で来い。いいな」
「はい」

小さな変化に気づいてくれた事が嬉しくて。
頬を緩めて笑顔を向ける。

「ちゃんと送り届けたからな。俺は戻る」
「はい、ありがとうございました。色々」

バタンと勢いよく閉まるドア。
高い音を響かせて、走り去る。

「イザークさん」

知らず口から出た言葉は、何故か甘く響いていた。


















メモ

ラクス救出!
アスラン名前だけ登場・・・


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