place in the sun. 2
「お姉さま、あの・・・」
「お父様から聞きましたわ、にも婚約者ができたと」
「そう、ですか」
婚約話を聞いて翌日。
どうしていいか分からなくて、お姉さまに相談しようと思っていた。
けれど、お姉さまはもう分っていたみたいで。
「嫌なら、断っていいのですよ」
「で、でもッ」
「嫌な気持ちで付き合っても、楽しくないでしょう?相手の方も気になさるでしょうし」
お姉さまの言葉はもっともで。
私を納得させるには十分な言葉だった。
「お姉さまは?」
「何がですか?」
「お姉さまは、アスランさんの事好きなのですか?」
「そうですわね。でなければ婚約事態断っていたかもしれませんわ」
クスクスと楽しそうに話すお姉さま。
好きなんだろうなって思った。
だから、お姉さまはアスランさんと付き合っているんだと。
「お姉さま、私お受けしたいと思います」
「・・・よいのですか?」
「はい、構いません」
「そうですか。が自分で決めた事なら、私は何も言いませんわ」
「お姉さま」
スッと頬を手で挟まれる。
綺麗なお姉さまの瞳。
「笑ってくださいな。には笑顔が一番ですから」
「はいっ」
そう言って、私に笑顔を向けるお姉さま。
綺麗な笑顔。
その笑顔に私も笑みを浮かべる。
「ハロッ」
「まぁ、忘れる所でしたわ」
「ハロ?アスランさんからの贈り物ですか?」
「はい。、貴方にですわ」
一瞬、目が点になる。
アスランさんが、私に?
「お、お姉さまっ!私いただけません」
「あら、どうしてですか?」
「だって・・・アスランさんは、お姉さまの婚約者で・・・お姉さまは嫌じゃないんですか?」
「嫌ではありませんわ。それにこれは私がお願いして造って頂いたんですから」
お願いして造ってもらった。
お姉さまの考えている事が分らず、困惑する。
「フフ、これでいつでもとお話できますのよ」
「え?」
「この子には、通信機能がついてますから」
「それって・・」
「追悼慰霊団団長としてやらねばならぬことは沢山あります。この家を空ける事もあるでしょう」
だから、いつでも貴方とお話できるように。
優しいお姉さま。
そんなお姉さまの笑顔が徐々に霞んでくる。
「あらあら、泣かないでくださいな」
「お姉さまッ・・・私っ、嬉しいですッ」
「にそう言ってもらえると、嬉しいですわ」
私の涙を拭いながら、嬉しそうに返してくれるお姉さま。
「ハロッ、てやんでぇ〜!」
「あとで、早速お話してみましょうか」
「はい!」
小さな白色のハロ。
アスランさんとお姉さまからの贈り物。
その後、お互いの部屋でハロを使ってお話をした。
何を話しましょうか。なんて言うお姉さまに、笑ってしまった。
メモ
ラクスばっかり?!
婚約者イザークはその内登場します。
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