「きゃーッ!!」

っ」

最後に見たのは、貴方の焦ってる顔。







--------------------------------------------10年後の世界







「って・・・・・ここはドコ?」

ふかふかのベッドの上で辺りを伺う。
見たこともない家具や置物で少し怖くなる。

「えーっと確か、ランボの10年バズーカーに当ったんだよね」


って事はここは10年後の世界。


そこまでは簡単に納得できた。


「それじゃ、ここ私の家?」


自分の家にしては綺麗すぎる部屋の中を物色する。


「お前・・・・・か?」
「へっ、だ、誰!?」

ウロウロしてたのがよくなかったのか、後ろから声が掛かる。
振り返ると、ベッドから身を起こしている短髪の男の人。
しかも上半身裸で。


「・・・キャーッ!!!!」
「な、なんだッ!?」
「キャー!!ふ、服着てくださいー!!」
「あ?あぁ、すまん」

どこか聞いた事のある声と、彼の存在に気付かなかった事に疑問を抱きつつも彼から背を向ける。

「もういいぞ」
「・・・・・」

声と同時に恐る恐る振り返る。
今よりはきっと伸びてる髪、低い声と額の傷。




まさか





まさか




「りょ、了平・・・・さん?」
「気付くのが遅いぞ」
「や、だって・・・そんな変わりすぎだし」
は変わってないな」

ケラケラと笑いながら、近づいてくる。

「10年バズーカーなら、当然か」
「う、うん」

今も格好いいけど、大人になって精悍な顔つきに心臓が音を立てる。

「あ、の・・ここどこ?」
「あぁ、イタリアのホテルだ」
「イ、イタリアー!?なんで!?どうして私がイタリアにいるの!?」
「当たり前だろ、俺の嫁だからな」
「・・・・・・え、へ?嫁?」
「おう!昨日式を挙げたんだが」

頭の中がグチャグチャだ。
告げられた言葉があまりにも大きすぎて、受け入れることが難しい。

「お、そろそろ時間か」
「了、了平!」

時計を見る彼の腕をギュッと掴む。

「なんだ?」
「嫁って事は、今までずっと一緒だったんだよね?」
「あぁ、当たり前だ!」
「そっか・・・・ワタシをよろしくね」
「任せておけ」

その声を最後に、私は現代に帰った。





















「了平」
「む、今度はちゃんとしたか」
「うん」
「なんだ?どうした?」
「了平、大好き」

10年後の世界でも隣に彼が、居た事が嬉しくて嬉しくて。
皆がいるのも構わず首に抱きついた。

「そうか、俺も好きだぞ!」

抱き返してくれる腕の暖かさに、思わず涙が零れた。


















メモ

10年後了平にモエモエです!

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送