星とヒトデ
「あっ!」
「あぁ、何だ?」
夜も更けた頃。
ゾロと二人で浜辺を歩いていたら、ふと目に入った。
「星だぁ」
中くらいの星。
「おい」
「何?」
ゾロの怪訝そうな声。
私は、星から目を離しゾロを見た。
「それ、星じゃねぇだろ」
「星だよ」
「・・・・・」
本気で呆れているゾロに笑う。
「、お前本当にそれが星だと思ってんのか?」
「思ってるよ。地上の星だもん」
「地上の?」
ますます不思議そうな顔をするゾロ。
「そう。地上に咲いてる星」
私は、視線を地上の星、ヒトデに戻した。
「確かにな」
そうゾロが言ったから、
「そうでしょう」
私は嬉しくなって笑った。
そしたらゾロの顔がゆっくり近づいて。
「ゾロ、大好き」
「あぁ」
地上の星に別れを告げて、私とゾロは船に戻った。
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