テイクアウト








「ねぇ、大ちゃん」
「あぁ?」
「今日、一緒に寝てもいい?」
「はぁ!?」

ブホッと味噌汁を噴出したのは広海お兄ちゃん。
ゴホゴホと、飲んでいたお茶で咽ているのは陽一お兄ちゃん。
そして大ちゃんは、食べる手が止まり、目を丸くしている。

ー!お前何考えてんだよッ」
、何を言ったのか分かってるのか?」
「ちゃんと分かってるよ〜」

ズズッと味噌汁を飲みながら、驚きを隠せない三人を見る。

「で、大ちゃん。いいの?」
「・・・・・・・別に」
「おい、大地」

すばやく陽一お兄ちゃんが割り込む。

「んだよ」
「お前まさか一緒に寝るつもりじゃないよな」
「えー!じゃあダメなの?」

私と陽一お兄ちゃんに迫られ少々肩身の狭い思いをする大ちゃん。
でも、ハッキリ、しっかりとこう言ってくれた。

「別にいいけど」
「やったー!」
「「大地っ!」」

喜ぶ私をよそに、二人は声をハモらせて意義を唱える。

「別にいいじゃねぇか。のしたいようにさせれば」
「お前なぁ、」
「俺は別にいいって言ってんだから口出しすんな」

それからまた、ガツガツとご飯を食べ始まる。
広海お兄ちゃんと陽一お兄ちゃんは、何とも言えない複雑な顔だった。
それでも、私は今晩が楽しみで仕方なかった。



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